敦賀市長選挙2023、前川和治市議が立候補を正式表明 「日本一の子育て支援モデルつくる」

前川和治氏

 任期満了に伴う4月の福井県敦賀市長選挙に出馬する意向を明らかにしていた同市議の前川和治氏(45)=同市沓見=が1月7日、市内で記者会見し、立候補を正式に表明した。前川氏は保育園から中学校までの給食費や親子の遊び場利用料の無料化など「日本一の子育て支援『敦賀モデル』をつくり全国発信したい」と決意を語った。

 また「コロナ禍と物価高騰で疲弊した市内経済の回復と、困っている市民を助けるため力を尽くしたい」と述べ、市長の退職金はゼロとする考えを示した。

 「市民一人一人がまちづくりに参画できる市民が主役の敦賀市」を掲げ、現職の渕上隆信市長の市民とまちづくりの意見を交わす「ざぶとん会」などの取り組みは「継承したい」とした。北陸新幹線敦賀開業が迫る中、▽毎月イベントが開催されるよう市民活動を支援する▽市民全員が敦賀をPRする観光大使の仕組みをつくる▽近隣市町を周遊できる観光パスポートの発行―といった施策を挙げた。免許返納者の永年バス料金無料化など高齢者らの福祉政策にも注力するとした。原子力政策について「敦賀3、4号機の増設計画は推進したい」と述べた。

 市長選は4月16日告示、同23日投開票。元市議の米澤光治氏(55)=同市御名=が昨年11月、立候補を表明しており、選挙戦となる見通し。現職の渕上市長は不出馬を表明している。

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