県央の各地で8日、これまでの成人式に代わる式典が行われ、スーツや晴れ着姿の出席者らが節目を祝った。
◆鹿沼市◆
20歳の節目を祝う「20祭(にじゅっさい)2023」が市民文化センターで行われ、晴れ着やスーツに身を包んだ約千人の若者が晴れやかに新たな一歩を踏み出した。
今年は「Keep Growing~新時代へ新たな挑戦~」をテーマに、20歳を含む若者が実行委員会を組織し企画や運営を担当。式典で佐藤信(さとうしん)市長は「自分自身を磨き、新時代を切り開いてほしい」と式辞を述べ、20歳の中山和馬(なかやまかずま)さんと石綱葵(いしづなあおい)さんが「自覚と責任を持ち、日々精進したい」と誓いの言葉を述べた。
中学時代の写真スライド上映やゲームでは歓声が上がる場面も。実行委員長の江俣遥香(えまたはるか)さん(20)は「皆さんの協力で貴重な経験ができた」と感謝した。
◆真岡市◆
真岡市が成人式の名称を「青年式~20歳の集い」に変更して初めての式が市民いちごホールで行われた。新型コロナウイルス対策のため午前、午後の2部制となり、出席した計約600人が節目を祝った。
式の新名称は実行委員会が選定した。20歳は青年の年代に該当し、成人式の語感に近く親しみやすいのが理由という。
午後の部は中村、山前、大内、二宮各地区の約260人が振り袖やはかま、スーツ姿で出席。実行委員長のあいさつや市長式辞の後、代表者2人が「二十歳の決意」を述べ、出席者はりりしい表情で耳を傾けた。
実行委員長で久下田中出身の筑波大2年藤原佳大(ふじわらけいた)さん(20)は「皆と顔を合わせて20歳の節目を感じられたのが良かった」と喜びを語った。
◆さくら市◆
「第1回二十歳の集い」がさくら市氏家公民館ホールで行われ、約300人が式典に参加した。
氏家、喜連川中の卒業生24人でつくる実行委員会が運営。事前イベントとして、地元名産品が当たる抽選会や中学時代を振り返るスライドショーを行った。
式典では花塚隆志(はなつかたかし)市長らが式辞を述べ、実行委の専門学校2年相田菜々子(あいだななこ)さん(20)と大学2年羽山凪人(はやまなぎと)さん(20)は「周りの方々への感謝を忘れず、お世話になった方々への恩返しができるよう強く生きていきたい」などとあいさつした。
この後、ホール壇上でクラスごとに記念撮影を行った。