蓄音機や黒電話 昭和レトロ浸って 岡山で「むかしのくらし展」

昭和期に使われていた生活道具や電化製品

 昭和期の生活道具や電化製品を集めた企画展「むかしのくらし展」が、岡山市北区伊島町の「人と科学の未来館サイピア」で開かれている。白黒テレビや真空管ラジオなど、今では目にする機会がほとんどなくなったレトロな品々が来場者の目を引いている。29日まで。

 昭和時代に発行された硬貨や紙幣をはじめ、繰り返し使えるオイル式カイロ、ハンドルを手で回すぜんまい式の蓄音機といった約100点がずらり。氷で庫内を冷やす冷蔵庫や炭を中に入れて使うアイロンなど、家電が普及する前の生活が垣間見える道具も並ぶ。

 昭和30年代の茶の間を再現したコーナーは白黒テレビ、ダイヤル式の黒電話、ちゃぶ台、火鉢が置かれ、映画のワンシーンを思わせる。特撮ヒーローのフィギュアも陳列する。

 サイピアのサイエンスインストラクター・高原正郎さん(74)=同市北区=の所有物を中心に展示。小学3年生が社会科で昭和の暮らしを学ぶ時期に合わせて毎年企画し、今回で6回目を迎えた。サイピアは「豊かな生活を送るための工夫の数々に注目してほしい」としている。

 午前9時~午後5時。入場無料。月曜(祝日の場合は翌日)休館。問い合わせはサイピア(086―251―9752)。

昭和期の家庭で使われていた生活道具や電化製品

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