「来年は一般参加もできれば…」 古式泳法で原爆ドーム前 寒中水泳 伝統の技 3年ぶり開催

新型コロナの影響で中止が続いていた原爆ドーム前(広島市)での寒中水泳が9日、3年ぶりに開催されました。

新春恒例の寒中水泳を3年ぶりに行ったのは、江戸時代から伝わる古式泳法「神伝流」を受け継ぐ広島遊泳同志会です。

原爆ドーム前を流れる元安川での寒中水泳には、これまで大学の水泳部など一般市民も参加してきましたが、今回は感染防止のため、会のメンバーだけで開催されました。

水温は9℃と肌を刺すような冷たさの中、参加者は和傘や筆を使った演目を披露し、居合わせた観光客などから拍手がおくられていました。

神伝流広島遊泳同志会 静川周 会長
「(中止の2年間は)くやしい気持ちが強かった。今後、神伝流が広島に根付いている限り続けていく」

遊泳同志会は、「来年は一般市民も参加して寒中水泳が実施できれば」と話していました。

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