学芸館快勝、最高フィナーレ 全国高校サッカー初制覇

喜ぶ学芸館イレブン

 サッカーの第101回全国高校選手権最終日は9日、東京・国立競技場で決勝が行われ、岡山県代表の学芸館が東山(京都)との初優勝を懸けたチーム同士の対決を3―1で制した。岡山県勢として初制覇で、これまでは2006年度大会の作陽の準優勝が最高だった。

 学芸館は前半7分にFW今井のクロスがオウンゴールを誘い先制。前半終了間際に追い付かれたものの、1―1の後半にMF木村匡が2点を奪って突き放した。7分に左クロスを頭で決め、40分にはロングスローの好機から最後は右足で蹴り込んだ。

 得点王には3ゴールを挙げた学芸館の今井ら5人が輝いた。

 今大会は新型コロナウイルスの影響で禁じられてきた「声出し応援」が出場校の応援団エリアに限って3大会ぶりに認められた。

 【評】学芸館が快勝した。1―1の後半7分、DF中尾の左クロスにMF木村匡が頭で合わせて勝ち越し。持ち味の運動量を生かして攻勢を強め、40分には再び木村匡の得点で突き放した。相手の丁寧なパス回しからピンチも招いたが、GK平塚の再三の好セーブとDF陣の体を張ったシュートブロックで踏ん張り、最少失点で乗り切った。

 東山は後半、ゴール前に何度も進入したがフィニッシュの精度を欠いた。

© 株式会社山陽新聞社