無病息災願い「鬼火焚き」 鏡餅を焼き味わう 雲仙・南本町地区

鬼火を囲んで無病息災を願う住民たち=雲仙市小浜町南本町地区

 長崎県雲仙市小浜町の南本町地区で7日、正月飾りを燃やす「わくんたん鬼火焚(た)き」があり、住民が燃え盛る炎を囲んで1年の無病息災を願った。
 同地区(山の上、新湯の崎、脇浜、上脇、新町の5自治会)は地元で「わくんたん」と呼ばれており、鬼火焚きは5自治会の合同行事で13回目。住民や子どもたちが100人以上集まり、積み上げた竹や木に点火し、炎を見上げた。
 火が消えた後、住民は鏡餅を焼いて味わい、親睦を深めた。鬼火焚き行事を担当した上脇自治会の宮﨑士明さん(73)は「多くの子どもたちに来てもらい活気づいた。住民が集まる大切な機会なので、絶やさずに続けていきたい」と話した。


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