なぜ家康は日光に 大河ドラマ放送記念、2月から講演会とツアー

日光山輪王寺の本坊で開かれたモニターツアーでの講演会

 【日光】市内宿泊施設などでつくる「日光旬旅倶楽部(くらぶ)」と市観光協会は2月から、徳川家康(とくがわいえやす)を主人公にして今月始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送を記念し、世界遺産「日光の社寺」エリアで講演会とツアーを実施する。講演会では日光東照宮特別顧問の高藤晴俊(たかふじはるとし)さん(74)が、家康が日光で神となって祭られた理由を説き明かす。同倶楽部の根本芳彦(ねもとよしひこ)会長(65)は「なぜ日光が選ばれたのかなどについて深掘りし、日光への理解を深めてもらう機会にしたい」と話す。

 8日に初回放送を迎えた同ドラマは、脚本家の古沢良太(こさわりょうた)さんによるオリジナル作品で、家康の生涯を描く。

 日光東照宮の祭神が家康であることから、本県でもゆかりの地としてドラマによる観光誘客や地域活性化などへの期待が大きい。

 同倶楽部などは2、3月の毎週日曜に計8回、講演会と二社一寺周辺を巡るツアーを開催する。根本会長は「家康公のドラマということで、集客のチャンスと捉えている」と話す。

 昨年12月下旬には同倶楽部のメンバーや観光、行政の関係者など約40人が参加するモニターツアーを実施。参加者は、日光山輪王寺の本坊で開かれた高藤さんの講演を聞いた後、日光の史跡や自然についてガイドする「日光インタープリター倶楽部」のメンバーの案内で社寺周辺を巡った。

 参加申し込みは、市観光協会や「日光おでかけサロン」、旬旅倶楽部に加盟する宿泊施設などで受け付ける。

© 株式会社下野新聞社