商売繁盛を祈願する「十日えびす祭」の福餅まきが1月10日、福井県福井市毛矢3丁目の毛谷黒龍神社で3年ぶりに行われた。約4千個の餅に参拝客約400人が懸命に手を伸ばし、境内は熱気にあふれた。
十日えびすは、七福神のえびす様を祭る行事。同神社では、境内に西宮恵比須神社の社殿が再建された1989年から毎年行われてきたが、新型コロナ感染拡大の影響で2021年、22年は中止となった。
山本祥嗣禰宜(44)が「1年の福をお受け取りいただけたら」とあいさつし、太鼓を合図に開始。社殿近くに並んだ福娘や奉賛会会員ら約20人が約4分間、餅をまいた。
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参拝客は次々と餅をつかみ、持参した袋に集めた。4千個のうち15個しかない赤い餅を手にした福井市の女性(29)は「良い年にしたいなと思って来たので、幸先はばっちり」と笑顔で話していた。