佐世保海保が訓練初め G7保健相会合控え 警備力向上を

短刀を持つ暴漢(右)を取り押さえる隊員ら=佐世保市、佐世保海保武道場

 佐世保海上保安部の訓練初めが6日、長崎県佐世保市干尽町の佐世保海保武道場であった。5月に長崎市で予定されている先進7カ国首脳会議(G7サミット)保健相会合を控え、隊員らは警備力の向上に励んだ。
 巡視船「ちくご」の特別警備隊員10人が参加した。同船は一昨年、東京五輪・パラリンピックに派遣され、警備に当たっている。
 フェリー内で短刀を持った暴漢が現れたという想定で実施した訓練では、警棒や刺股を使って相手をうつぶせに倒し、手錠をかけて制圧。相手に手首や襟を捕まれた際には「離せ!」と言いながら振り払う動きなどを確認した。
 同海保の山田隆司部長(49)は取材に「訓練を積み重ね、確実な警備能力を持って(対応に)当たりたい」、隊員の久保田雄大さん(24)は「身も心も引き締まった。強い気持ちを持ってテロ対策などに対処したい」と意気込んだ。


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