ロナウドも来たぞ!「サウジリーグにいたワールドスター」10選手

今冬のマーケットでクリスティアーノ・ロナウドが加入したサウジアラビアリーグ。中東の中ではそれほどスター選手を獲得してきた印象はないものの、実績あるプレーヤーがプレーしていた。

今回はそのサウジアラビアリーグでプレーした「欧州でも活躍したワールドスター10名」をピックアップしていこう。

マルコ・マリン

クラブ:ドイツ

代表:ボルシアMG、ブレーメン、チェルシー、セビージャなど

狙っているクラブ:アル・アハリ、アル・ラーイド

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ生まのドイツ代表選手として知られたマルコ・マリン。アイントラハト・フランクフルトの下部組織で育ち、ボルシアMGでプロデビューした。10代からブンデスリーガで活躍し、ヴェルダー・ブレーメンを経てチェルシーに引き抜かれて大きな話題に。

ただチェルシーではローン地獄のような状況になってブレイクできず、その後オリンピアコスとツルヴェナ・ズヴェズダを経て2020年1月にアル・アハリと契約。サウジアラビアリーグへと移籍した。ただアル・アハリではそれほど活躍できず、1年後にはアル・ラーイドに貸し出され、そのまま退団。ハンガリーの名門フェレンツバローシにフリーで移籍し、昨年夏に現役を引退している。

サリー・ムンタリ

クラブ:ガーナ

代表:ウディネーゼ、ポーツマス、インテル、ミランなど

狙っているクラブ:アル・イティハド

世界で最も愛された選手の一人であるサリー・ムンタリ。インテルとミランの両方でプレーした貴重な存在でもあり、ピッチ内外での行動や言動が非常に話題になった。

2015年にミランを退団した後に彼が加入したのがサウジアラビアの名門アル・イティハド。1年半を中東で過ごした後、ペスカーラと契約して欧州へと戻っている。なお、実は引退したのは昨年末のワールドカップ開催中である。

アンゲロス・ハリステアス

クラブ:ギリシャ

代表:ブレーメン、アヤックス、フェイエノールトなど

狙っているクラブ:アル・ナスル

2004年のEUROでギリシャ代表を欧州王者に導いたエースストライカー。ヴェルダー・ブレーメンからアヤックス、フェイエノールト、ニュルンベルク、レヴァークーゼンなどを渡り歩いたが、代表チームでの輝きほどの活躍は見せられなかった。

そしてギリシャリーグに戻ってパネトリコスでプレーしていたところサウジアラビアからのオファーがあり、2013年にアル・ナスルと契約。7試合に出場して1ゴールを決めたものの、半年間で退団した。

ヨルギオス・サマラス

クラブ:ギリシャ

代表:マンチェスター・シティ、セルティックなど

狙っているクラブ:アル・ヒラル

セルティック時代には中村俊輔とも同僚だったギリシャの名ストライカー、サマラス。サラサラの長髪をなびかせた長身ストライカーとして知られ、その圧倒的な高さで多くのゴールを叩き込んだ。

2014年にセルティックを離れたあとはWBAに移籍したが、イングランドではなかなかレギュラーを獲得できずサウジアラビアへローン移籍。しかし腰に怪我をしてしまい、中東にも馴染めなかったため、半年のみのプレーになった。

セバスティアン・ジョヴィンコ

クラブ:イタリア

代表:ユヴェントス、エンポリ、パルマなど

狙っているクラブ:アル・ヒラル

160cm代の天才アタッカーとして知られたジョヴィンコ。圧倒的な技術や機動力、勝ち気なプレー、正確無比のフリーキックを武器に活躍したが、ユヴェントスではどうしてもレギュラーを獲れず、若くしてMLSでのプレーを決めた。

トロントFCで4年間大活躍した後、アル・ヒラルへと移籍。バフェティンビ・ゴミスらとともに中心選手となり、大きなインパクトを残した。昨年夏にはにサンプドリアと契約して欧州に戻ったが、わずか半年間のみのプレーになった。

ウィルフリード・ボニー

クラブ:コートジボワール

代表:フィテッセ、スウォンジー、マンチェスター・シティなど

狙っているクラブ:アル・イティハド

ドログバの後継者と言われたコートジボワールのストライカー。フィテッセではハーフナー・マイクとのコンビで大活躍し、イングランド・プレミアリーグへの移籍後もゴールを量産。マンチェスター・シティに引き抜かれたこともあった。

中東へと移籍したのは2019年、スウォンジーからカタール1部のアル・アラビへ貸し出されたときだ。そこで7試合5ゴールと大活躍したため、アル・イティハドが彼をすぐ引き抜いた。活躍はしたものの、わずか10ヶ月で契約が解除されている。

ミレル・ラドイ

クラブ:ルーマニア

代表:ステアウア・ブカレストなど

狙っているクラブ:アル・ヒラル

ルーマニア代表の中心的なプレイメイカーとして活躍した名MFミレル・ラドイは、中東でのプレーが非常に長かった選手だ。ステアウア・ブカレストで8シーズンにわたって中心選手となったあと、2009年にアル・ヒラルへと移籍した。

サウジアラビアでは3年間で総額8億円とも言われた巨額の給与を受け取ったが、それに応えるだけの圧巻プレーとキャプテンシーで多くのタイトルに貢献。3年後にUAEのアル・アインへと移籍している。引退後はルーマニア代表監督も務めた。

ジョナタン・ソリアーノ

クラブ:スペイン

代表:エスパニョール、バルセロナ、レッドブル・ザルツブルクなど

狙っているクラブ:アル・ヒラル

南野拓実らとともにレッドブル・ザルツブルクでプレーし、信じられないような数のゴールを決めたスペイン人FW。144試合で120ゴールと印象的な結果を残したが、なんと2017年に彼が選んだ移籍先は中国の北京国安だった。

そして2018年限りで中国での契約が満了となったあと、サウジアラビアのアル・ヒラルと契約。そこそこ活躍はしたが、半年後にスペイン2部のジローナからオファーを受けて帰国している。

オディオン・イガロ

クラブ:ナイジェリア

代表:グラナダ、ワトフォード、マンチェスター・ユナイテッドなど

狙っているクラブ:アル・シャバブ、アル・ナスル

2020-21シーズンには中国超級リーグからマンチェスター・ユナイテッドに移籍して大きな話題を集めたナイジェリア代表ストライカー。他にもウディネーゼやグラナダ、ワトフォードなどに所属し、ポッツォ・ファミリーがオーナーを務めるクラブを渡り歩いた。

2021年にアル・シャバブへと移籍してサウジアラビアリーグを席巻する活躍をし、昨年アル・ヒラルへと引き抜かれている。現在もゴールを量産し続けているエースだ。

アリ・アル・ハブシ

クラブ:オマーン

代表:ボルトン、ウィガン・アスレティック、レディングなど

狙っているクラブ:アル・ヒラル

イングランド・プレミアリーグでもレギュラーとして活躍したオマーン代表のレジェンド。ウィガン・アスレティックやレディングでは長く守護神としてプレーしていた。

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2017年にアル・ヒラルと3年契約を結んでサウジアラビアへ移籍し、リーグ優勝やスーパーカップ優勝を経験。2年後にWBAからのオファーを受託してイングランドに戻ったが、その1年後に現役を引退している。

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