大村市が節水呼びかけ 少雨対策本部を設置

 長崎県大村市上下水道局は11日、少雨で萱瀬ダム(黒木町)の貯水量が減っているとして少雨対策本部を設置し、市民に節水への協力を呼びかけた。同本部設置は2019年5月以来。
 同局によると、昨年10月から12月の降水量は、過去10年間の平均降水量の約35%と非常に少なかった。このため、1月11日現在の同ダムの貯水率は54.7%(前年同期79.4%)に低下。今後まとまった雨が降らなかった場合、1月下旬には50%を下回ると予測されるという。
 同局はホームページ上で、洗濯に風呂の残り湯を使用したり水洗トイレレバーの大小を使い分けたりするなど、日常生活の中での節水を呼びかけている。同局の担当者は「1カ月予報でもまとまった雨は見込めず、貯水率が急激に回復することは難しいだろう。萱瀬ダムの貯水率が50%を下回った場合、渇水対策本部に切り替え、取水制限や大口使用者に対する節水の呼びかけなどに取り組みたい」としている。


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