新幹線グリーン車から降りた男、夜の街へ…無施錠の家に侵入、泥棒だった「小銭は重くて邪魔。紙幣が良い」

「小銭重い」紙幣狙う 住居侵入、窃盗疑い

 一般民家に侵入し現金を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と草加署の合同捜査班は11日、住居侵入と窃盗の疑いで、愛知県知立市新林町茶野、無職の男(54)=住居侵入罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年9月25日午前0時~同3時半の間、草加市手代1丁目地内の一般民家に侵入し、現金約50万6千円を窃取した疑い。男は容疑を認め、「生活費やギャンブル費欲しさに泥棒していた」と供述しているという。

 捜査3課によると、昨年4月から草加市内の民家を対象に無施錠の掃き出し窓などから侵入し、現金紙幣が盗まれる事件が散発。6月以降に県東部で同様手口の犯行が連続発生し、周辺の防犯カメラ映像をリレー式に捜査したところ、男が浮上した。11月26日に神奈川県大和市内の民家へ侵入したとして、県警は12月5日に男を住居侵入の容疑で逮捕。関連を調べていた。

 男は自宅のある愛知から夜に新幹線のグリーン車に乗り、以前住んでいて土地勘のある埼玉などで、無施錠の窓などから侵入する手口で盗みを繰り返していたとみられる。「小銭は重くて邪魔になるし紙幣の方が金額が高い」と供述していて財布から抜くなどして紙幣だけを持ち去っていた。自宅からはペンライトが押収されたという。

 県警は昨年3月以降、県東部のほか岐阜、神奈川、千葉県内で合わせて余罪が約30件はあるとみて捜査している。

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