TGRが2023年スーパー耐久参戦体制を発表。カーボンニュートラル実現へ実証実験を継続

 1月12日、TOYOTA GAZOO Racingは2023年のスーパー耐久シリーズの参戦体制を発表した。すでに2022年11月26日にST-Qクラスに参戦するORC ROOKIE Racingについてはチームから発表がされているが、この2台に加えST-4クラスに参戦するTOM’S SPIRITの体制も決定した。

 TOYOTA GAZOO Racingはスーパー耐久シリーズで多くの活動を行っているが、すでに発表されているとおり、ORC ROOKIE RacingからGRカローラをベースとした水素エンジン車両の『ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept』と、カーボンニュートラル燃料を使用するGR86をベースとした車両『ORC ROOKIE GR86 CNF Concept』の2台でST-Qクラスに参戦する。

 この2台の活動を通じて、カーボンニュートラルの実現に向け新たな選択肢を検討するため、TOYOTA GAZOO Racingは2022年に引き続きさまざまな企業や自治体といった“仲間”とともに、レースの現場で実証実験を行っていくことになる。

 ドライバーについては、11月のチームからの発表どおり、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏という3人に加え、TBNとされていた1名は社員ドライバーとされた。ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは社員ドライバーが2名、さらに山下健太と大嶋和也が乗り込むことになる。なお石浦、大嶋はそれぞれの監督も兼務する。

 また今回の発表では、2022年に新型トヨタGR86でST-4クラスにいち早く参戦を開始しチャンピオンを獲得したTOM’S SPIRITの参戦体制も発表された。引き続きTOM’S SPIRIT GR86として戦うことになるが、ドライバーラインアップは松井孝允と河野駿佑が継続となる一方、ORC ROOKIE Racingに移籍した山下に代わって坪井翔が加わった。また社員ドライバーも1名がドライブする。

TOYOTA GAZOO Racing

2023年スーパー耐久シリーズ参戦体制

ORC ROOKIE Racing#32(ST-Q)ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept
ドライバー:佐々木雅弘/社員ドライバー/石浦宏明(監督兼務)/小倉康宏

#28(ST-Q)ORC ROOKIE GR86 CNF Concept
ドライバー:社員ドライバー/山下健太/大嶋和也(監督兼務)/社員ドライバー

TOM’S SPIRIT#86(ST-4)TOM’S SPIRIT GR86
松井孝允/河野駿佑/坪井翔/社員ドライバー

2022スーパー耐久第6戦岡山 ST-4ポールポジションの河野駿佑/松井孝允/山下健太(TOM’S SPIRIT GR86)
TOM’S SPIRIT GR86

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