品薄・値上がり…鳥インフルエンザで卵に影響 広島

県内で相次ぐ鳥インフルエンザ。売り場では卵が品薄になるなど影響が出てきています。

広島市内の産直市場では…

金尾真弓記者「こちらぐるっと卵コーナーなんですが棚はほぼ空の状態です。きょう買える卵はこれだけでかなりの品薄となっています」

客「2~3日前はいっぱいあったのに全然ない。仕方ない(ので別のを買った)」

こちらの店舗が扱っているのは県内産の卵だけ、で今年に入ってから1種類しか供給されない状況になったそうです。

とれたて元気市広島店 河野誠志店長「鳥インフルエンザの影響で5種類くらいの供給がストップしている状況です」

売り場ではいつも買っている卵を探すお客さんの姿も多く見られました。

客「6個入りしかないから仕方ない。2パック買った」

こちらの店舗では卵を確保するため、生産者に声をかけて仕入れを増やすということです。

河野誠志店長「生産者の方の卵が来週から増えてくると思います」

価格も高騰しています。県内の卵の価格を決める基準値は去年1月、Mサイズ1kgあたり156円だったものが今年は12日時点で290円。100円以上の値上げとなっています。

永松雄輔記者「本通商店街の中華料理店です。卵の高騰は店の名物に影響が出ています」

サンモールにある創業50年「蓬莱」の名物は卵をたっぷりと使った天津丼700円です。メニューに欠かせない卵の仕入れ値が高騰していました。

蓬莱 サンモール店 西村 貴之店長「1個あたり大きい卵なんですけど、10円ぐらい値上がりしている。卵がないとご飯物が出せない」

1日に使う卵の量は1300個から1500個。

仕入れ値の高騰により多い日で1日に約1万5000円の負担が増えた計算です。さらに、食材高騰は卵だけではありません。調理に使うラードも高騰しています。

半年前とくらべてラードの仕入れ値は一斗缶で1300円から1500円も上がっているそうです。

創業以来、続けてきた一杯700円も限界に近づいています。

西村 貴之店長「今後、値段を変更していこうかなと検討しているところです」

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