横田早紀江さん、日米首脳会談で「何か変わるよう動いて」 拉致問題解決へ訴え

自宅マンションで取材に応じる早紀江さん=11日午後、川崎市内

 岸田文雄首相と米国のバイデン大統領の首脳会談を前に、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(86)が11日、取材に応じ「何かが変わるように動いてほしい」と語った。両首脳に向け、拉致問題解決に向けて具体的な行動を改めて求めた。

 拉致問題だけでなく、ロシアのウクライナ侵攻、中国が台湾へ軍事的圧力を強めていることなどに対し、早紀江さんは「世界はいま緊迫して、きしんでいる。平和はあっという間に消え去ることがある」と危惧する。世界情勢を踏まえ、日米の連携を強めてほしいが、一方で「(拉致問題は)鉄の扉が閉まっているかのようです。この45年間ほとんど動きがない。しっかりと話し合って、どうにかこじ開けてほしい」と切実に訴えた。

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