藤沢市が「スマホ何でも相談窓口」開設 デジタル化の不安解消へ 五輪ボランティアや高校生と連携

昨秋、藤沢市湘南大庭シミセンターに開設された「スマホ何でも相談窓口」

 誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を目指し、藤沢市は東京五輪ボランティアの経験者や市内の高校生と連携し、高齢者らスマートフォン初心者を対象とした「スマホ何でも相談窓口」を開設する。昨秋、期間限定で実施したところ好評を博したことから、会場を増やして対応。デジタルディバイド(情報格差)対策のモデル事業に位置づける。

 市は昨年9、10月に計4回、市内で高齢化率が最も高い湘南大庭地区で試行的に相談窓口を開設。1日当たり12人程度の来場を想定していたが、最終日には20人を超える相談希望者が来場。70~80代のスマホユーザーが大半を占めた。

 行政手続きのデジタル化に当たり、市はかねてスマホや交流サイト(SNS)の基本操作に関する講座を開催してきた。しかし、受講後も「やっぱり分からない」「やり方を忘れた」といった声が多く寄せられたため、いつでも気軽に相談できるフォローアップの場を提供することにした。

 相談役を務めたのは、「チームFUJISAWA2020」のメンバーら。2021年夏に同市江の島で東京五輪セーリング競技大会が開催された際に都市ボランティアを務めた市民らを中心に五輪後に発足。直接向かい合っての丁寧な説明がお年寄りに好評だった。

 そこで市は第2弾の実施を決定。1月17、24の両日は、湘南大庭市民センター(同市大庭)で、2月3、17の両日は同市役所本庁舎(同市朝日町)で、1人につき30分間対応する。

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