“動揺”と緊張しない“怖さ” 蝉川泰果の米ツアー初ラウンドは「71」

PGAツアーデビューとなった蝉川泰果(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 初日(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

今大会でPGAツアーにデビューした蝉川泰果は5バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「71」でプレーし、1オーバーで初日を終えた。

2番でバーディを先行して幸先良いスタートを切ったが、直後の3番のグリーンで気が動転した。5mのバーディパットを打とうとしたとき、ボールが“コロリ”と転がった。自然に動いたため無罰だったが、「ちょっと動揺しました」とバーディパットは外れ、続く4番(パー3)と5番はいずれもボギーにした。

緊張はしなかったというが…(撮影/田辺安啓(JJ))

日本と違う雰囲気が漂う舞台に楽しさを感じ、緊張はしていなかった。「逆にそれが怖かった。緊張していないけど大丈夫かなと」

6番で1つバーディを獲り返したが、8番ではカップを行ったり来たりしながら4パットのダブルボギー。後半の11番(パー3)でも3パットのボギーを喫した。スコアを落とす要因となった短いパットのミスに悔しさがこみ上げる。

グリーン周りのラフにも苦しんだ(撮影/田辺安啓(JJ))

「しっかりボギーの数を減らしていかないと、トップの選手についていけない」と実感する一日となった。それでも一筋の光が差すのは、13番と14番でともに4mほどのバーディパットを決めたこと。「ズルズル(悪い方に)行きそうな流れ」を止められたのは大きかった。

目指すは4日間のプレー(撮影/田辺安啓(JJ))

決勝ラウンドに進むには、2日目の巻き返しが必要になる。午前8時半のスタートに向け「一つでも多く伸ばして、予選カットラインをクリアできれば」と気を引き締め直した。(ハワイ州ホノルル/石井操)

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