倒壊した建物から助けるために 芳賀消防が震災救助訓練 真岡

解体中の建物で行われた震災救助訓練

 【真岡】芳賀地区広域行政事務組合消防本部はこのほど、解体工事中の下籠谷(しもこもりや)の宇都宮大農学部付属農場管理棟で震災救助訓練をした。真岡消防署救助隊員16人が参加し、倒壊した建物から要救助者を救助する要領などを確認した。

 訓練は地震によって建物が倒壊したと想定して行われた。実際に解体中の建物を活用して実践的な救助訓練をすることで、救助技術の向上を図る狙い。

 隊員はハンマードリルや削岩機を使って鉄筋コンクリートに穴を開けて進入路を確保する「ブリーチング訓練」などに臨んだ。エンジンカッターを使って鉄製ドアを開けたり、狭い空間で傷病者を担架に収容したりする訓練も実施した。

 佐藤千大(さとうちひろ)救助隊長(42)は「ブリーチングは想定よりも時間がかかったが、実際の建物で実践に即した訓練ができ、有意義なものになった」と話した。

解体中の建物で行われた震災救助訓練
解体中の建物で行われた震災救助訓練

© 株式会社下野新聞社