ひな人形が大野のまちに華やかさを添える「越前おおの春を彩るひな祭り」(福井新聞社後援)が1月14日、福井県大野市の平成大野屋平蔵と道の駅「越前おおの荒島の郷」で始まる。20段のひな段、今年の干支にちなんだウサギの人形が展示されるなど、両会場合わせて約2千体の多彩な人形が来場者を楽しませる。3月12日まで。
ひな人形を飾る文化を伝えようと市民有志でつくる実行委員会が2011年から実施。子どもが巣立った家庭などから市内の人形店に寄せられるなどした人形を市内各地で展示している。21年は新型コロナウイルス禍で中止したが昨年、道の駅で再開。今年は会場を2カ所に増やす。
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平成大野屋平蔵には高さ4メートル、幅7メートルほどの20段のひな壇に、内裏びなや7段飾りのほか、西陣織の衣装をまとった人形など千体超をずらりと展示。道の駅の文化伝承室では江戸時代や明治時代に制作されたとされる古典びな、御所を模した御殿付き人形、越前和紙や羽二重で着物が作られた人形約千体が並ぶ。
実行委の高橋真理子さんは「さまざまな顔立ちや衣装の人形を見て楽しんでほしい。自宅でもひな人形を飾り付けるきっかけになれば」と話している。
午前10時~午後4時。各会場中学生以上100円。