1月14日から大学入学共通テスト 長崎県内9会場、受験生が下見

案内板で試験室の場所を確認する受験生=長崎市文教町、長崎大

 大学入試センター試験から移行して3回目となる大学入学共通テストが14、15日、長崎県内では9会場で実施される。コロナ禍で迎える3年目の受験シーズン。前年より260人少ない4872人の受験生が、志望大への関門に挑む。

 同テストは国公立大が一般選抜の志願者に受験を課すほか、総合型選抜と学校推薦型選抜の志願者に課す場合もある。また、県内の私立6大学2短大も同テスト利用者の志願を受け付ける。
 県内の試験会場は本土と離島の計5市2町に設けた。会場別の受験者数は▽長崎大2684人▽活水女子大500人▽県立大シーボルト校500人▽県立大佐世保校408人▽長崎国際大463人▽県立五島高111人▽県立壱岐高90人▽県立対馬高69人▽県立上五島高47人。
 受験者数が県内最多の長崎大(長崎市文教町)では13日、職員が案内板を設置するなど準備作業をした。教室では、新型コロナウイルス感染対策として念入りに机を拭き、受験番号を貼り付けていった。
 午後には受験生が雨の中を次々と訪れ、看板を見て自分の受験場所を確かめた。1浪の予備校生、平良吾生(ごう)さん(18)は「1年間この時を待っていた。苦労した自分が成長した姿を点数で見せつけ、お世話になった人に恩返ししたい」と意欲を見せていた。
 中村典生同大副学長(入試・地域教育連携担当)は受験生に向け、「体調を万全に整え、実力が発揮できるよう頑張ってほしい。感染対策を最後まで怠らないように」と呼びかけた。スマートフォンなどを使った不正受験対策についても「万全の準備をしている」と強調した。
 1日目は地理歴史、公民、国語、外国語が行われる。


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