翼広げると2.5メートル 国天然記念物「オオワシ」 対馬を舞う

大きな翼を広げて対馬上空を舞うオオワシ=1月11日、対馬市美津島町(正島和幸さん提供)

 国天然記念物に指定されているタカ科のオオワシが長崎県対馬市内で確認され、対馬野鳥の会の正島和幸さん(81)=厳原町=が大空を舞う優雅な姿を撮影した。
 日本野鳥の会によると、オオワシはオホーツク海沿岸のカムチャツカ半島などで繁殖する。冬鳥として南下し、日本では北海道東部などに飛来。九州で確認されるのは珍しいという。
 身体は黒っぽいが、翼の一部や尾が白く、大きな黄色のくちばしが特徴。翼を広げると約2.5メートルにもなる。
 正島さんと妻の喜美枝さん(81)は10年以上前から対馬市美津島町の西部で観察しており、例年11月下旬から2月中旬ごろまで確認できるという。
 正島さんは「オオワシは美しく見応えがあり、わくわくする」。喜美枝さんは「珍しい野鳥をたくさん見ることができるのも対馬のいいところ」と話した。


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