旧長崎街道の宿場テーマに写真展 西九州新幹線開業記念 ナガサキピースミュージアムで29日まで

嬉野宿、武雄宿の史跡などを紹介する写真展=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の開業を記念し、江戸期に旧長崎街道の宿場としてにぎわった佐賀県武雄、嬉野両市の史跡を取り上げた写真展が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。29日まで。無料。
 長崎街道は、現在の北九州市・小倉と長崎市を結ぶ約224キロ。参勤交代や交易品の運搬などに使われ、25の宿場を1週間ほどかけて歩いたとされる。西九州新幹線で武雄温泉-長崎間を最速23分で結ぶようになったが、往時の雰囲気を味わってもらおうと写真展を企画。新幹線駅がある武雄、嬉野両市にあった塚崎宿、嬉野宿を中心に、現在も残っている史跡や記念碑などを紹介している。長崎の歴史を学ぶ有志グループ「長崎楽会」が昨年編集した「長崎游学15 歩く楽しむ長崎街道」に掲載した約60点を展示した。
 同ミュージアム専務理事で、長崎楽会メンバーの増川雅一さん(81)は「武雄、嬉野は歴史の保存や継承を現在のまちづくりに生かしている場所が多い。新幹線のスピード感とはひと味違った旅の雰囲気を感じ取ってほしい」と話した。


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