大学入学共通テスト1日目は2023年1月14日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。公民の倫理の分析は以下の通り。
倫理の分析
2022年から傾向に大きな変更はない。資料文や会話文を用いた問題が今年も多く出題されており、迅速に読解できるかが鍵を握っている。西田幾多郎の思想など発展的な知識を問う問題も出題されたが、標準的な学習で対応できる問題が大半を占めている。
2023年の難易度は「やや難化」
問われる知識の内容は昨年同様に標準的なものであったが、原典資料の数、選択肢の行数がともに若干増加したため、より迅速で正確な読み取りが必要となり、やや難化したと考えられる。
⇒【難易度・過去平均点】2023年の難易度は…全科目一覧
出題傾向の分析
大問ごとの出題分野については昨年と同様に、第1問が源流思想、第2問が日本思想、第3問が西洋近現代思想、第4問が現代の諸課題・青年期と心理からの出題となった。各大問では、昨年と同様、生徒の主体的な学びを重視する実践的な場面が設定された。標準的な知識の習得と同時に正確な読解力を要求するものとなっている。
出題分量
大問数は4問、マーク数は33でいずれも昨年と同じである。統計資料を用いた読み取りも昨年と同様、1問出題された。図画を用いた問題は無くなったが、原典資料の数は12と昨年の8から増加し、選択肢の行数の合計も昨年より10行ほど増加した。
2023年度入試の予想平均点は?
大手予備校河合塾による予想平均点は、5教科7科目で文系型が543点、理系型555点だった。
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倫理の問題・解答
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各教科科目の分析
■2日目
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⇒【理科1】物理基礎
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■1日目
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