国指定の重要無形民俗文化財である「大磯の左義長」が14日夜、神奈川県大磯町の大磯北浜海岸で行われた。新型コロナウイルス感染拡大により過去2年は中止となっており、開催は3年ぶり。地元住民らは無病息災や家内安全などを祈願した。
砂浜に建てられた同海岸沿い9地区のサイト(斎灯)は高さ7、8メートルにもなり、合図とともに火を付けられると、夜空を焦がさんばかりの炎が上がった。地元住民らは顔を火照らせながらサイトに近づき、竹などに付けた団子を炎に差し出していた。
大磯町左義長保存会の二梃木政義会長(68)は「やはり左義長は地元に根付いた祭りだと実感した。これからもずっと続けていきたい」と笑顔を見せた。