大寒願かけ、ふんどしや白装束姿で冷水かぶり心身清める 福井県福井市で7神社駆け巡る

冷水を浴びる参加者=1月15日、福井県福井市大宮2丁目の県護国神社

 二十四節気で寒さが最も厳しい時期とされる「大寒」を前に、福井県福井市松本地区周辺の七つの神社を巡る「大寒願かけ」が1月15日、同地区で開かれた。約60人が約7キロのコースを駆け抜け、ゴールの福井県護国神社で勢いよく冷水をかぶり、1年の平穏を祈願した。

 地区の伝統行事にしようと住民有志が2014年から開催。10回目となる今回は、手作りのみこしも巡行し、新型コロナウイルス禍の収束を願った。

 簸川神社でおはらいを受け、先発隊の約30人が出発。男性は白い短パンに上半身裸、女性は白装束姿で、地元の児童生徒や各神社の初詣客らの「志望校合格」「家内安全」といった願いが書かれた布を手や首に巻き付けた。道中で他の参加者も順次合流し、「エッサ、エッサ」と声を掛け合い各神社を巡った。

 約1時間半で県護国神社に到着。はだしやふんどし姿になった参加者たちは神事の後、「うおー」と気合を入れて冷水を浴び、心身を清めた。

 小学3年の男児は「めっちゃ冷たかったけど、1年間嫌なことがないようにお願いしながら頑張った」と話していた。

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