剣道 県高校新人大会 男女とも好成績を収めた杵築が全国を目指す 【大分県】

県高校新人剣道大会の男女団体で好成績を残した杵築が、今週末にある全国高校選抜大会の県予選で全国行きの切符を狙う。

県高校新人大会でノーシードから勝ち上がった男子は、8年ぶりの優勝を飾った。堀郁郎監督は「今年のチームに派手さはないが、実力が備わった選手が多い」と話す。キャプテンで大将を担う田辺啓己(2年)を中心にまとまりがあり、それぞれが役割を果たす。

10月の九州の強豪校が集った大会では、予選から僅差の勝負で勝ち上がり3位と結果を出したことで、自信をつけ勝負強さが備わった。県高校新人大会では優勝候補の明豊に勝ち、決勝では勢いそのままに大分鶴崎を敗って頂点に立った。前半でポイントを取られないように我慢強く戦い、大将の田辺に託す戦い方がハマった。田辺の他にも愛宕稜介(同)、小嶋絃太郎(同)、相良栄秀(同)、勢いのある1年生の矢野玄悠など実力者がそろう。全国に向けて全選手の調子が良く、田辺は「総合力で勝ち上がりたい」と決意を語った。

県高校新人大会で優勝した男子

女子は少数精鋭で県高校新人大会で3位となった。個人戦で5位タイとなった堀遥菜(2年)と香川優来(1年)がポイントゲッターとなる。堀監督は「先鋒の香川がしっかりポイントを取って、中の3枚がつないで大将の堀に勝負を託すのが必勝パターン」と明かす。

荒削りだが機動力のある香川がチームに勢いをもたらし、最後に構える堀が勝負強さを発揮する。県高校新人大会では、総合力で上回る明豊に敗れたが、全国高校選抜大会の県予選は2位までが全国への切符を手にすることができる。頭一つ抜けた明豊には現段階で力は及ばないが、し烈な2位争いを制する覚悟だ。堀は「全員でチーム戦略を立てて、全国選抜の出場権を取ることが目標」と意気込む。

男女そろって全国高校選抜大会の出場を目指す。

県高校新人大会で3位となった女子

(柚野真也)

© オー!エス! OITA SPORTS