坂道スイスイ「グリーンスローモビリティ」試乗会 高齢化進む高台の住宅街・相模原市若葉台地区

小型電動車の運転や乗車を楽しむ住民ら=相模原市緑区

 高齢化が進む相模原市緑区の若葉台地区で、新たな地域交通として期待される小型電動車「グリーンスローモビリティ」の試験走行と試乗会が行われ、住民らが参加した。市は2025年度の本格導入を目指しており、地域と連携しながら持続可能な運用方法を探りたいとしている。

 環境省の事業の一環で、本年度は同地区を含め全国9カ所で導入に向けた地域課題の調査が行われている。

 同地区は高台に位置する住宅街。昨年1月現在、約900世帯2100人が暮らし、高齢化率は57%で市平均の26%を大きく上回る。地区内は傾斜のきつい坂道が多い一方、バスの本数は少なく、公共交通の不便が長年の課題となっている。

 若葉台自治会によると、環境省が昨年行ったアンケートでは「買い物や通院などの足がない」「移動が困難」といった声が住民から多く寄せられたという。

 グリーンスローモビリティーは最高時速20キロの軽車両で公道の走行が可能。乗車定員10人以下の車両は普通免許を取得すればだれでも運転できる。

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