すぐ完売、想像以上の人気 寒さで糖度アップ“深谷ねぎ”育てた小学生ら販売 売れ行き好調で「緊張した」

育てたネギを市民の食卓に届ける児童=深谷市役所前レンガコリドー

 埼玉県深谷市立深谷小学校(片桐雅之校長)の3年生が17日、自分たちで育てたネギを市役所前レンガコリドーで販売した。同所で開催したイベント「寒旬☆ねぎYネギYコリドーカフェ」で行い、売り手も体験した。

 ネギ栽培は総合的な学習の時間で実施。種類はネギの中でも柔らかいホワイトスター。昨年6月3日に児童82人で約1000本の苗を植え、夏休みは親子で草むしりもした。土寄せも体験するなど児童は“ネギ農家”に成り切って世話してきた。ネギは今月16日に収穫したばかりとあって、冬の寒さで糖度が増し、太くて見栄えもいい。

 販売はクラスごとに行い、「ネギチャーハン」や「ねぎたっぷりのやき鳥」など各クラス3種類のネギを使った手作りのレシピ付き。ネギの衣装を身に着けた児童も登場し、「甘くて、おいしいです」と呼び込んでいた。人気を集める深谷ねぎ。価格は2本で100円。どのクラスも50袋が短い時間で完売し、想像以上の売れ行きに児童もうれしそうだった。

 販売が終わった児童は「緊張しながら売りました」「おいしく食べてもらえたらいいな」と話していた。

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