【尾嶌健太さん(life style store emotional オーナー)】人とのつながりで新潟を盛り上げていきたい

尾嶌健太さん(life style store emotional オーナー)

プロフィール
尾嶌 健太(おじま けんた):上越市出身。高校卒業後、新潟市内の音楽の専門学校に進学し、音響について学ぶ。卒業後はアパレル関係の企業に就職。その後飲食店や家具屋などで様々な経験を積み、2022年1月に雑貨店『life style store emotional』をオープンする。


ガタチラスタッフ:『新潟人134人目は、『life style store emotional』の尾嶌健太さんです!新潟では珍しいブランドの食器や雑貨を取り扱うお店は、尾嶌さんの「好き」と「得意」が存分に詰まっていました!お店をオープンするきっかけや込めた想いとは!?素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

好きを仕事に

–音楽の道に進もうと考えなかったのですか?

尾嶌さん:高校時代にバンドを組んでいたため音響を学びたいと思い、なんとなく進学したのが音楽の専門学校でした。しかし、“なんとなく”進むには想像以上に厳しい世界だということにすぐに気が付いたんです。卒業後は好きだった服飾関係の仕事をしたいと思い、アパレル系の会社に就職しました。

–好きなことを仕事にされたのですね!

尾嶌さん:高校時代から、こうなりたいというビジョンは特になかったのですが、「好きなことを仕事にしたい」という考えはありました。会社員としてずっと働くイメージも持てず、いずれは独立しようと考える中で「衣・食・住に関わる仕事がしたい」という想いを強く抱くようになりました。

–「衣・食・住に関わる仕事をしたい」と思ったきっかけは何だったのですか?

尾嶌さん:「衣・食・住」は、人が生活していく上で欠かせない要素ですよね。だから、お店やお客様との関係をより長く続けていけると思ったのがきっかけです。雑貨が好きで、新潟には雑貨屋さんが少ないということも消費者としては変えたい部分だったので、それも理由の一つですね。新潟で雑貨屋さんというと、行く店舗が決まってきちゃいませんか?

–言われてみると、新潟は雑貨屋さんが少ないかもしれないですね…。

尾嶌さん:そうすると自分用に購入した商品もギフトとして贈るのも、どうしても人と被っちゃうんですよね。だからこそ、新潟にこれまでなかったような雑貨を集めた、これまでにないお店を作りたいと思いました。

エモーショナルなお店にするために

–店舗ブランディングをするために注力したことは何ですか?

尾嶌さん:人と違うもの、他にはないものを提案するというところに特に力を入れています。新潟では見かけないブランドの食器や雑貨、あまり出回っていない珍しい商品を置いています。また、商品だけでなくお店づくりや接客の面でも、他にはない雑貨屋としてこだわっているところです。

–具体的にはどんなところですか?

尾嶌さん:一番大事にしているのは接客の距離感です。良い意味でお客様と思って接していないというか、親しい友人と一緒に買い物に来たような感覚でお買い物してもらえるような接客を心がけています。「emotional(エモーショナル)」という店名にもあるように、感情に訴えかけるような接客をしたいと思っています。そのおかげもあって、お客様の方からお店に関して「ここはもっとこうした方が良いよ」と提案してもらえることもあり、ありがたいですね。

–雑貨屋さんで積極的な接客を受けるという印象はあまりないですね!

尾嶌さん:その点では、これまでのアパレルや飲食店、家具屋での接客経験が生きていると実感しています。当時から接客する中で、「自分は人との距離感覚を捉えるのが得意だ」と思っていて、独立した時はその接客を生かしたお店づくりをしたいと考えていました。

店内

–「好き」と「得意」を活かしたお店作りなのですね!

尾嶌さん:お店を作るにあたって、これまで経験してきたことが集結した感覚はありますね。当店は男性2人で運営しているのですが、2人の好きと得意が生きています。

–雑貨屋さんというと女性スタッフのイメージが強いですが、男性お二人で運営されているのですね!

尾嶌さん:その点も珍しいですよね(笑)パートナーは最初に務めたアパレル会社の同僚なんです。彼はフレグランス、私は雑貨が好きで、それぞれの好きを取り入れたお店ができました。能力的な部分でも、彼は経理などの数字的な部分が得意で、私は思想的なところを得意としていたので、お互いの能力を活かせていると思います。

–理想が実現した姿がこの店舗なのですね!

尾嶌さん:自分の思想が具現化できたという感覚はあります。接客という意味でも、特別な商品展開という意味でも、ありがたいことにここ最近になって各方面からのお問い合わせや取材の依頼などをいただくようになって、この一年で体現できてきたのかなと実感しています。

–店内もステキですが、特にこだわった点はありますか?

尾嶌さん:天井の低さや手作りの什器、カーペット敷きの床などで家っぽい雰囲気を出しているという所でしょうか。アットホームな雰囲気というか、落ち着く感じを演出しようと思いました。おしゃれではあるんだけど、洗練され過ぎていないような雰囲気作りを意識しています。

店内

人とのつながりを長く持ち続けるために

–アットホームな雰囲気で、常連の方も多いのではないでしょうか?

尾嶌さん:月に数回来てくださるお客様がいらっしゃるのですが、ご近所でふらりと立ち寄ってくださっているんだろうとずっと思っていたんです。ところが、実は柏崎からはるばる来てくれていたというのを最近知って(笑)、驚きと同時に嬉しくなりました。わざわざ会いに来てくれていたということに感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。本当にいろいろな方に支えられて、1年間やってこられたと思います。

–尾嶌さんのお人柄もあってのことですね!

尾嶌さん:お客様はもちろん、同業他社との横のつながりも生まれています。当店ではポップアップストアを定期的に行っているのですが、他の小売業の方々と一緒に色々なイベントを開催しています。その際も、小売業同士ライバルという関係ではなくて、「一緒に盛り上げて行こうよ」という雰囲気があるんです。新潟には情に厚い方が多いので、共に良い影響を与え合いながら切磋琢磨し合える関係がありがたいですね。

–最後に、今後の目標を教えてください!

尾嶌さん:細く長く愛され続けるお店作りをこれからもしていきたいです。いずれは店舗の移転を検討しているのですが、そこでは自分の思想を棲み分けできるような複合施設に近い形で運営したいと考えています。知名度を上げたいとか、年商を増やしたいということよりも、お客様との関係を長く築いていくことに焦点を当てて、「自分が行きたい」と思えるお店を目指していきます!お店にもぜひふらっと立ち寄っていただきたいです!

life style store emotional
住所:新潟市中央区幸西2-3-7 ユートピアレジデンス幸西B棟A
営業時間:平日12:00~20:00 / 日曜11:00~18:00
SNS:https://www.instagram.com/emotional_niigata/

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