不正追及に“懲罰”要求 小田原市長の文書で波紋 「民主主義脅かす」との声も

 小田原市立病院再整備の事業者選定2日前に守屋輝彦市長が応募業者を訪問していた問題で、市長日程の公開を求めた男性市議に「不適切行為を猛省し、市に謝罪の意を示す」よう求める文書を市長が市議会に提出したことが波紋を広げている。

 市長は市議の言動が職員へのパワーハラスメントに当たると主張。ただ、当該職員から市の担当部署に被害相談はなく、議会関係者や専門家からは「議員“懲罰”を求める圧力は議会制民主主義を脅かす越権行為」との声も聞かれる。

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