フェリックスの先輩!「チェルシーにいたポルトガル人」最高の5名と最悪の5名

今冬のマーケットでチェルシーに加入することになったジョアン・フェリックス。2000年代に入ってから同クラブに加入したポルトガル人としては15人目となった。

今回は、『thechelseaspot』がセレクトした「これまでチェルシーに所属したポルトガル人ランキング」から最高の5名と最悪の5名をピックアップした。

最高の5名

5位:ラウール・メイレレス

チェルシー所属:2011~2012年

ラウール・メイレレスはチェルシーでプレーした時間が長くない。しかしながらその貢献度は高かった。リヴァプールから1200万ポンドの移籍金で加入し、怪我で離脱が続いたマイケル・エッシェンの穴埋めとして期待された。

彼はビッグマッチで重要なゴールを決め、FAカップでの優勝に貢献。さらにチャンピオンズリーグのベンフィカ戦でも窮地を救うプレーを見せた。決勝戦で出場停止だったという点はあったものの、欧州王者に輝くために重要な役割を果たしている。

4位:デコ

チェルシー所属:2008~2010年

FCポルトで成功を収めたあと、ジョゼ・モウリーニョの誘いを拒絶してチェルシーに加入せず、バルセロナへと渡ったデコ。スペインで目覚ましい活躍を見せた後、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督のオファーでチェルシーにやってきた。

ウィガン・アスレティック戦でのフリーキックゴールなど輝かしいスタートを切ったあと、スコラーリ監督の解任で出番を失うも、後にアンチェロッティ氏の下で復活。2009-10シーズンのダブル優勝に大きく貢献した。その後子どもたちのために故郷ブラジルに戻ることを決めている。

3位:ジョゼ・ボシングワ

チェルシー所属:2008~2012年

ルイス・フェリペ・スコラーリ監督がデコとともに獲得したポルトガル人DF。FCポルトで長くプレーしていた右サイドバックは、1800万ポンドの移籍金で加入してきた。1年目にはヨッシ・ベナユンを踏みつけるなどの事件や怪我のために出番を失ったが、2010年に復活を遂げた。

決して目立つ選手ではなかったものの、2011-12シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝バルセロナ戦では怪我のケイヒルの代わりに急遽センターバックでプレーし、そこで素晴らしいパフォーマンスを見せた。決勝でもバイエルン相手にリベリを抑え、優勝に大きく貢献している。

2位:パウロ・フェレイラ

チェルシー所属:2004~2013年

2004年夏にジョゼ・モウリーニョ監督がFCポルトから連れてきた教え子のDF。その時には1300万ポンドという高額な移籍金が支払われた。非常に地味な選手であったが、ジョン・テリーやウィリアム・ギャラスとともに頑健なディフェンスを形成した。

クラブでの最後の数年間はめったにスタメン出場がなかったものの、それでも全く文句も言わずに途中出場やベンチでの役割を果たし、多くのタイトル獲得に貢献した。2013年に退団する際にはスタンフォード・ブリッジが大きな拍手で覆われた。

1位:リカルド・カルヴァーリョ

チェルシー所属:2004~2010年

ジョゼ・モウリーニョがパウロ・フェレイラとともにFCポルトから引き抜いてきたセンターバック。2000万ポンドの移籍金が支払われた彼は、まさにチェルシーの歴史上でも有数のディフェンダーであった。ジョン・テリーとの黄金コンビはまさに伝説的である。

背は高くなかったが、素晴らしいフットボールIQとセンスを備えており、技術的な能力も見事だった。2010年に恩師ジョゼ・モウリーニョの誘いでレアル・マドリーに移籍するまで多くのタイトルに貢献し、チェルシーの歴史に名を残している。

最悪の5名

5位:リカルド・クアレスマ

チェルシー所属:2009年

アウトサイドキックの魔術師と言われたポルトガルの名ウインガー、リカルド・クアレスマ。ただトップレベルのリーグではなかなか高い評価を得られなかった。

2007-08シーズンにはセリエAでもっとも期待外れの選手に送られる「黄金のバケツ賞」に選ばれ、2009年にチェルシーへとやってきたときも半年でわずか5試合しかプレーしなかった。

4位:ヌーノ・モライス

チェルシー所属:2004~2007年

実は2004年にリカルド・カルヴァーリョやパウロ・フェレイラとともに獲得されたポルトガル人選手。ペナフィエウから練習参加を経て獲得された若手MFであった。体格と技術を備えたボランチと期待されたが、結局プレミアリーグでは4試合しかプレーしなかった。

2005年1月にはリーグカップのスカンソープ戦でデビューしてなかなかのプレーを見せたものの、その後出場機会を得るまでには至らず。マリティモへのローン移籍を経て、2007年にキプロスの名門APOELに放出された。ただ、そこで2019年まで長くプレーし、クラブのレジェンドとして引退している。サッカー選手としては非常に成功したキャリアを歩んだ。

3位:ファビオ・パイン

チェルシー所属:2008年

「次のクリスティアーノ・ロナウド」候補と呼ばれていたファビオ・パイン。スポルティングCPの下部組織で大きな期待を受けていたウイングで、2008年にローンでチェルシーに加入した。

ただ、その契約はわずか4ヶ月で終了。その後も様々なクラブに貸し出され、スポルティング退団後もいろいろなチームを少しずつ渡り歩くようなキャリアを歩み、全く成功できなかった。2019年には違法薬物の密売組織との関与が疑われて逮捕されたものの、盗聴での捜査によって事実を立証するのは難しいとして無罪になっている。

2位:フィリペ・オリヴェイラ

チェルシー所属:2002~2006年

チェルシーのファンにもあまり認識されていないポルトガル人選手の一人。2002年に50万ポンドで獲得された10代のアタッカーで、チェルシーでは通算77分しかプレーしていない。

右サイドハーフとサイドバックの両方をこなす器用な選手であったが、プレストンとマリティモへのローン移籍を経て契約解除に。そのままマリティモへと加入している。その後はイタリアやハンガリー、キプロス、ルーマニアでプレーした。

1位:エドゥアルド

チェルシー所属:2016~2019年

2016年の夏に獲得されたポルトガル代表GK。ティボー・クルトワとアスミル・ベゴヴィッチとのポジション争いに臨んだが、カップ戦も含めてあらゆる試合に出場せず。所属していた3シーズンでU-23の1試合のみしかプレーしなかった。

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2018-19シーズンはオランダのフィテッセへと貸し出され、その1年後にブラガへと完全移籍。そのシーズン限りで現役を引退している。現在はブラガのゴールキーパーコーチ。

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