ハウステンボスが平均6%賃上げ 7月から、グループ全体1000人対象

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)は23日、グループ全体の正社員、契約社員の月給を、7月から定期昇給を含め平均6%引き上げる給与改定を実施すると発表した。物価高騰などが続く中、社員の生活の安定を図る。
 HTBは昨年、開業30周年を迎え、「何のために社会に存在するのか」を定めたパーパス(存在意義)を制定。その実現のためには、社員の生活の安定が必要だと考え、給与改定を実施する。計約千人が対象で、賃上げは2016年以来、7年ぶりとなる。
 HTBは「食料品や光熱費などの値上げが相次ぎ、家計の負担が増えている。スタッフやその家族が安心して働ける環境をつくり、地域の皆さまに愛されるHTBを目指す」としている。
 また、給与改定に合わせ、パーパスにおける社員の行動指針などに沿った新たな人事制度の全面改定も進めていく。パート、アルバイトは今回の賃上げの対象ではないが、年2回の評価に伴う昇給を継続して実施する。


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