さいたまの強盗事件で「3人組」が使用か…都内でレンタカー押収、車内から被害女性の所持品見つかる

埼玉県警察本部=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 関東地方で相次いで発生している強盗事件のうち、今月12日に埼玉県さいたま市西区指扇領別所の住宅で80代女性が押し入った3人組に現金などを奪われた強盗致傷事件で、埼玉県警が犯行グループが使用したとみられるレンタカーを東京都墨田区で押収していたことが24日までに、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は、さいたま市の事件の前後にも3人組が同じ車両を使っていた可能性も視野に、関連を捜査している。

 県警によると、12日午前4時半ごろ、女性が1人で暮らす住宅に3人組が窓ガラスを割って侵入し、刃物のような物を突き付けて脅迫。女性は粘着テープで手足を縛られ現金12万円とキャッシュカード3枚を奪われ、目隠しされた際に顔に軽いけがをした。

 捜査関係者によると、3人組が使ったとみられるレンタカーは白色のコンパクトカーで、19日に県警が押収し借りた人物を調べている。車内からは被害に遭った女性の所持品が見つかったという。また通帳も1冊持ち去られ、奪われた現金が約28万円に上っていることも新たに分かった。

 これまでに、県警には犯行時間帯に女性方周辺で不審な白っぽい車両の目撃情報が寄せられ、近隣のコンビニエンスストアのATMからは女性が奪われたカードを使って現金約50万円が引き出されていたことも確認されている。

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