レイズが先発の一角スプリングスと契約延長 最大5年6575万ドル

日本時間1月26日、レイズは昨季急成長を遂げて先発ローテーション定着を果たした左腕ジェフリー・スプリングスと4年契約を結んだことを発表した。契約条件は4年3100万ドルと報じられており、出来高の条件をすべてクリアし、なおかつ2027年の球団オプション(年俸1500万ドル)が行使された場合、5年間の総額は6575万ドルになるという。年俸は今季が400万ドル、来季が525万ドル、2025年と2026年は各1050万ドル。2024年シーズン終了後にFA予定だったが、レイズは4年契約でローテの一角を確保した。

現在30歳のスプリングスは、2015年ドラフト30巡目指名でレンジャーズに入団し、2018年7月にメジャーデビュー。レッドソックスを経て、2021年にレイズへ加入し、この年は自己最多の43試合に登板して5勝1敗2セーブ、10ホールド、防御率3.43を記録する活躍を見せた。昨季もブルペンの一員として開幕を迎えたが、5月から先発ローテーションに定着。33試合(うち25先発)に登板して135回1/3を投げ、9勝5敗、防御率2.46、144奪三振と急成長を遂げ、その活躍が認められて4年契約を与えられることになった。

スプリングスは「正直なところ、まだ実感が湧かないんだ。いろんな感情が渦巻いている。(4年契約をもらえるなんて)信じられないよ」と契約延長に大喜び。「レイズは人間としても選手としても、僕の成長を助けてくれた。今の僕がいるのはレイズのおかげなんだ。特別な組織だし、このチームにいられることがとても嬉しいよ」と自身の成長を手助けしてくれたレイズへの感謝を口にした。

今季の年俸について、球団が270万ドルを提示していたのに対し、355万ドルを希望して年俸調停も辞さない構えを見せていたスプリングスだが、それ以前から契約延長に向けた話し合いが行われていたという。エリック・ニアンダー編成本部長によると、ポストシーズン敗退後に交渉が開始されたようだ。そして、契約延長をオファーされたスプリングスに迷いはなかった。「僕はこの組織が大好きだし、勝つことも大好きだ。このチームにできる限り長くいたいと思っている。迷わなかったよ」とスプリングスは語った。

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