中学生に危害を加える…埼玉484校に不審なFAX届く 「ネットに中傷書かれた」と主張も 臨時休校は

埼玉中高484校に金銭要求の文書「生徒に危害」

 埼玉県教育局などは25日までに、新たに県立高校や市町村立中学校計484校に不審なファクスを受信したと発表した。24日午後6~同7時ごろを中心に、県立学校にネット上の書き込みを注意する文書、25日午前4~同6時ごろ、中学校に「金を振り込まなければ生徒に危害を加える」という文書が届いた。実際の被害は報告されていない。

 県立学校人事課などによると、ファクスが届いた県立高校は92校で、24日未明には生徒や教員に危害を加える内容のファクスが届いている。今回は「ネット上に誹謗(ひぼう)中傷が書き込まれた」と主張して注意喚起を求める文書で、危害をほのめかす内容ではなかった。

 市町村立中学校はさいたま市を除く333校で、「11時45分14秒までに金を振り込まなければ、中学生に危害を加える」というファクスが届いた。264万円の送金を求めており、各市町村教育委員会が警察の巡回や保護者の下校時の見守りを依頼した。

 また、さいたま市教育委員会によると、同市立高校3校と同市立中学校56校にも同じファクスが届いている。

 いずれも臨時休校などは行わず、通常通りの授業を実施した。

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