大田原で氷点下16.4度 続く寒波、3地点で史上最低気温【動画】

氷点下16.4度と観測史上最低の気温となった大田原。羽田沼では、凍結していない沼の中央にハクチョウやカモが集まった=26日午後、大田原市羽田

 日本列島を襲った寒波の影響で、栃木県内は26日早朝も、各地で激しく冷え込んだ。大田原では午前6時3分に氷点下16.4度に達し、黒磯で同13.7度、塩谷で同13.5度と、いずれも観測史上最低を更新した。

 土呂部で同13.4度、那須烏山同11.4度、宇都宮同7.5度と全14観測地点中、11地点で今季最低の気温を記録した。那須高原は25日と同値の同11.8度で、1月の観測史上最も低い気温となった。

 宇都宮地方気象台によると、26日の県内は晴れて放射冷却が効いたことや、寒波の影響が残ったことで気温が低下した。大田原の最低気温は、1977年2月1日に記録した氷点下11.9度を一気に4.5度下回った。普段は積雪が少ない平地に雪が多く降り積もったことで、地面が強く冷えたことが要因という。

 ハクチョウの飛来地として知られる大田原市羽田の羽田沼は、ほぼ凍結。わずかに氷が張っていない中央部に、ハクチョウや無数のカモが身を寄せ合うように集まっていた。

 27日朝の予想最低気温は宇都宮は氷点下1度、大田原同5度。日中の最高気温は宇都宮、大田原共に4度と寒さが続く見込み。

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