待ち遠しい春の入学シーズン。上三川町天神町の老舗メーカー大峽製鞄(おおばせいほう)宇都宮工場では、ランドセル作りが進んでいる。
同工場ではランドセルを専門に生産、受注販売する。良質な牛革などを使用した、15色74モデルを取り扱っている。縫製や組み立てなど、300ほどの工程のほとんどが手作業。約150種類のパーツを、分業で組み立て仕上げている。
すでに来年の新入生に向けた展示会を3月に控え、現在は展示品などを製作。26日も、従業員22人が手際よく一つ一つランドセルを組み上げていった。
同工場の片山利之(かたやまとしゆき)業務部長(57)は「今季は近年流行のラベンダーのほか、ミントグリーンも人気。ランドセルは子どもたちが初めて持つ革のかばん。6年間寄り添えるよう、丁寧に作りたい」と話した。