「もっと高くなってしまうかと思うと」請求書見てがく然…1年で2万9,000円→4万4,000円 電気代高騰&最強寒波が家計に“Wパンチ”

連日続く“最強寒波”の影響。寒い日は、暖房器具がフル稼働ですが、上がり続ける「光熱費」が悩みの種です。大寒波と電気代高騰が家計を直撃しています。

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大寒波と電気代高騰が家計を直撃

静岡市葵区の早川さんはオール電化の二世帯住宅で夫と娘夫婦、孫2人の6人で暮らしています。2022年12月の電気代の請求書を見た時がく然としたと言います。

前の年と比べて電気代はおよそ1.5倍に。小さな孫のために家の中を常に暖かくしなければなりません。節電には限界があり、不安が募ります。

<早川淳子さん>

「年末に人が集まってきたので、1月はもっと高くなってしまうと思って家計に負担ですよね」

電気代の高騰に頭を悩ませているのは、一般家庭だけではありません。青葉シンボルロードのイルミネーションはおよそ16万球の電球を使っています。3か月の点灯期間で、今年度は電気代が15万円程度高くなる見込みです。市民が楽しみにしていることから規模の縮小はできません。

<I LOVE しずおか協議会 事務局 牧野希美さん>

「企業、商店街、個人、色々な力で静岡を盛り上げようとしているので、みんなで工夫をしあって何とか努力して頑張っている」

電気代の高騰は今後どうなるのか、専門家に聞きました。

<静岡経済研究所 恒友仁常務理事>

「(電気料金の)1月検針分、2月の支払い分から半年に渡り、政府の電気・ガス料金の負担軽減策が出てくるので、一般家庭でいうと約2割くらい電気代の負担が減るので当面はホッとするが、今後、電力会社によっては、春以降、値上げを予定している会社もある」政府の負担軽減策は一時的なもので、根本的な解決にはならないと指摘します。

<静岡経済研究所 恒友仁常務理事>

「まだエネルギー資源と円安が元に戻っていないことから、元々の燃料費が高い状況は続くので、今後も各家庭にとっては電気料金は負担感は重く、引き続き家計にとっては厳しい状況が続く」

家計を直撃している電気代の高騰は、厳しい冬が終わっても終わる気配がありません。

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