オリオールズがトレード補強 アスレチックスから左腕アービン獲得

日本時間1月27日、オリオールズはアスレチックスとのトレードを成立させ、先発補強に成功した。オリオールズは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで16位にランクインしていた21歳の遊撃手ダレル・ヘルナイスをアスレチックスへ放出。その見返りとして、2年連続で規定投球回をクリアするなどアスレチックスのエース格として活躍していた左腕コール・アービンを獲得して先発ローテーションを強化し、24歳のマイナー右腕カイル・バービツキーも手に入れた。

まもなく29歳の誕生日を迎えるアービンは2019年にフィリーズでメジャーデビューしたものの、2年間メジャー定着を果たせず、2021年1月に金銭トレードでアスレチックスへ移籍。すると、2021年は32試合に先発して178回1/3を投げ、10勝15敗、防御率4.24、125奪三振を記録するなど急成長を遂げた。昨季は惜しくも2年連続の2ケタ勝利こそ逃したものの、30試合に先発して181イニングを投げ、9勝13敗、防御率3.98、128奪三振をマーク。FAになるのは2026年シーズン終了後であり、オリオールズは4年保有できるイニングイーターを手に入れたことになる。

今オフのオリオールズは先発補強を目指していたが、FA市場で獲得したのは1年1000万ドルで契約したカイル・ギブソンだけ。ようやく2人目の先発補強に成功し、この2人が先発1~2番手を担うことになるとみられている。残り3枠はカイル・ブラディッシュ、ディーン・クレーマー、タイラー・ウェルズら若手投手が候補だが、グレイソン・ロドリゲスやDL・ホールといった有望株にもチャンスはあるはずだ。

バービツキーは昨季マイナーA級とA+級の2階級合計で23試合(うち22先発)に登板して126回1/3を投げ、7勝7敗、1ホールド、防御率4.63、140奪三振を記録。ヘルナイスは昨季マイナーA級、A+級、AA級の3階級合計で105試合に出場し、打率.273、12本塁打、62打点、32盗塁、OPS.779をマークしている。

なお、アスレチックスはエース格のアービンを放出したことにより、先発ローテーションの経験値がさらに低下。韓国球界から獲得したドリュー・ルチンスキーと日本球界から獲得した藤浪晋太郎が開幕ローテーション入りする可能性はかなり高そうだ。

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