栃木県がイベント規制解除 マスク着用で大声可能に

新型コロナ5類移行に伴う措置の変化

 栃木県は27日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を書面で開き、イベントに関する規制や制限について事実上解除することを決めた。マスク着用など感染対策の徹底を条件に、大声での応援が可能になる。主催者が「感染防止安全計画」を県に提出すれば、収容人数の上限もなくなる。運用開始は同日付。

 政府の新方針を踏まえて決定した。これまで観客が大声を出すようなスポーツやコンサートなどのイベントでは、収容定員の50%を上限にしていた。今回の変更では、主催者が県への提出の必要がない「チェックリスト」を作成・公表している場合は、5千人以下または定員の50%以下とする。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は「平時への移行に向けた一つのステップとして、イベント開催に関する制限緩和を行った」とコメント。新型コロナの5類への引き下げについては「移行までの準備期間を一定期間設けたことを高く評価する。混乱なく移行が行われるよう必要な準備に着実に取り組む」とした。

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