メッツが首位打者マクニールと契約延長へ 4年5000万ドルとの報道

日本時間1月28日、ESPNのジェフ・パッサン記者が伝えたところによると、メッツは昨季のナショナル・リーグ首位打者ジェフ・マクニールと4年5000万ドルで契約を延長することで合意に至ったようだ。5年目は球団オプションとなっており、そのオプションが行使された場合、5年間の総額は6375万ドルになるという。今季の年俸としてメッツが625万ドルを提示したのに対してマクニールは775万ドルを希望し、年俸調停が行われる可能性もあったが、無事に4年契約で両者が合意する形となった。

現在30歳のマクニールは2024年シーズン終了後にFAとなる予定だったため、メッツは今回の4年契約によってFA後の2年(オプション行使の場合は3年)を買い取った形となる。メジャー5年目の昨季は148試合に出場して打率.326、9本塁打、62打点、4盗塁、OPS.836の好成績をマークし、首位打者のタイトルを獲得。3年ぶり2度目のオールスター・ゲームに選出され、シルバースラッガー賞を初受賞した。右肘の手術を受けたトレバー・ストーリー(レッドソックス)の代役としてWBCアメリカ代表に加わる見込みであることも報じられている。

マクニールの特長は非常にコンタクト能力が高いことだ。マイナー時代を含めて3ケタ三振を喫したシーズンは1度もなく、打率.318、23本塁打、75打点、5盗塁、OPS.916の大活躍でオールスター・ゲーム初選出を果たした2019年は567打席で75三振だけ。昨季は589打席で61三振とさらに三振率を向上させた。高いコンタクト能力を武器にマイナー通算.312、メジャー通算.307という高打率を残している。

メッツは今オフ、自軍からFAとなったブランドン・ニモと8年1億6200万ドルの大型契約を結んでおり、生え抜きの主力野手と長期契約を結ぶのはマクニールが2人目。昨季ナ・リーグ打点王に輝いた主砲ピート・アロンソも2024年シーズン終了後にFAを控えており、メッツが早い段階で長期契約をオファーするのか今後の動向が注目される。

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