県内は２８日、前日に続き冬型の気圧配置が続き、上越地域は未明まで大雪となった。高速道、国道は未明に通行止めなどが発生した他、同日夜間も集中除雪、鉄道も夕方から運休するなど影響が続いた。大雪は２９日にかけて続く見込み。
気象庁のアメダスによる観測では、２８日午前５時までの２４時間に妙高市関山で５３センチ、上越市高田で２９センチ、糸魚川市能生で２５センチの降雪があった。
上越市高田では２８日の最深積雪深が６４センチとなり、前日の倍近くまで積もった。市危機管理課によると、同日午前１０時３０分ごろ、中郷区藤沢で除雪作業中だった３０代男性が、除雪機のシューターに詰まった雪を手で取り除こうとして、右手中指の第１関節を切断する重傷を負った。同市の今冬の雪関連事故は初めて。
交通機関では、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインが上下線で始発から午前９時台までの列車１１本（特急しらゆき含む）が運休、約４００人に影響が出た。ＪＲ信越本線では直江津―長岡両駅間で午後２時台以降を運休。２９日も特急しらゆき６本の運休、柿崎―長岡両駅間で午後５時台までの運休を発表している。
高速道路や国道でも、集中除雪のための通行止めが発生する恐れがあるとして、不要不急の外出を控えるよう、繰り返し呼び掛けている。
新潟地方気象台によると、２９日は上中越で平地を含めて大雪になる所がある見込み。同日午後６時までに予想される２４時間降雪量は上越の平地５０センチ、山沿い６０センチ。
