「長崎県高校生徒会サミット」23校120人参加 ボランティア活動や総文祭など報告

学校行事やボランティア活動などについて報告する県立小浜高生徒会の生徒(中央2人)

 長崎県内で生徒会活動や文化活動に取り組む高校生が交流する「県高校生徒会サミット」が7日、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って開かれた。23校の生徒や教員計約120人が参加。実践発表や講演を通じて、学校生活や文化活動の在り方について考えた。
 県高校文化連盟生徒会交流専門部が主催。新型コロナウイルス禍で3年連続のオンライン開催となった。
 実践発表には2団体が参加。県立小浜高生徒会はカラオケ大会やイルミネーションなど新たな学校行事の企画や、清掃などのボランティア活動などについて報告。地域住民も物資などの面で学校行事を応援してくれたと説明し、「特別なことをするときこそ日頃の活動をしっかりと行うことが大切」と語った。
 昨年11月に開かれた県高校総合文化祭の生徒実行委員会は、開催準備の様子などを報告。委員長を務めた県立佐世保南高2年の小川芳子(かこ)さん(17)はリーダーとして全体をまとめられずに悩んだと打ち明ける一方、「総文祭に関わったから今の自分があり、誇りに思う」と強調。「文化祭や体育祭などを開く経験は自分の力になる。率先して挑戦して」と呼びかけた。
 講演では、2013年に本県で開催した「長崎しおかぜ総文祭」を取材した長崎新聞社報道部の六倉大輔記者が登壇。開催準備を通じて多様な成長を遂げていった高校生の姿を紹介し、「自分に自信がないときや、『ここにいていいのか』と悩んだときに力をくれるのが文化」と参加者にエールを送った。

© 株式会社長崎新聞社