共同開発した菓子「まつボーロ」など発表 松浦高生の地域課題研究

松浦高生と市内の製菓店が共同で開発した「まつボーロ」

 長崎県立松浦高(舟越裕校長、218人)と松浦市が協働で実施している地域課題解決型学習「まつナビ・プロジェクト」の研究発表会が18日、同市志佐町の市文化会館であった。
 本年度は2年生74人が10班12グループに分かれ、約10カ月にわたって課題に取り組んできた。同日は昨年12月の校内発表会での審査で上位に選ばれた5グループが舞台で、残りのグループは同会館のロビーや小ホールでポスターセッションとして発表した。
 発表会には同校の1、2年生約120人のほか、市立志佐中の1年生約80人も訪れ、高校生の研究成果に聞き入っていた。
 舞台発表のうち、6班は「松高生と地元のお店でお菓子の共同開発」をテーマに発表。同市今福町の百枝製菓(百枝秀樹)の協力で、「丸ぼうろ」の半分をチョコレートでコーティングし、もう半分にチョコチップをまぶした「まつボーロ」(1個150円)を開発した。
 パッケージのシールも高校生がデザイン。まつボーロは発表会後に会館内で300食を限定販売、好評だった。今後は百枝製菓のほか、市内でのイベントなどで販売する。
 このほか、QRコードを使った観光ガイドマップの作成、廃油を使ったせっけんの開発など、アイデアあふれる研究成果の発表があった。

「まつナビ」学習活動で、地域課題の研究成果を発表する松浦高生=松浦市文化会館

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