【日本人が所属する球団の現状と今後②】最強2大エースに千賀を加えた超強力ローテで世界一へ!

大富豪のオーナー、スティーブ・コーエン氏の資金力を活かし、メッツが超大型補強を敢行。昨季のサイ・ヤング賞投手に加え、FA市場トップクラスの野手、そして2020年に投手三冠に輝いた日本のエースも獲得し、1986年以来37年ぶり、3度目のワールドチャンピオンを目指す。(1月5日時点)

サイ・ヤング賞通算3度受賞のマックス・シャーザーを迎え挑んだ昨シーズンは、首位を独走するも終盤にブレーブスに追いつかれ、ともに101勝61敗で終えるも直接対決でブレーブスに負け越したため地区優勝を逃したメッツ。ワイルドカードでプレーオフ進出するも、ワイルドカード・ゲームでパドレスに敗れた。

そんな屈辱的なシーズンから、オフには大富豪のオーナー、スティーブ・コーエン氏の潤沢な資金力を活かして超大型補強を敢行。18勝4敗、防御率1.75で二冠に輝き、自身3度目のサイ・ヤング賞を受賞したジャスティン・バーランダーを獲得。

Welcome to New York, @JustinVerlander. pic.twitter.com/t9XZQsZBYS

— New York Mets (@Mets) December 8, 2022

この2人の最強エースを獲得したことで、8球団の争奪戦となった千賀滉大の獲得にも成功。福岡ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使し、育成ドラフト出身選手として初のメジャーリーガーとなった千賀と5年契約し、超強力な先発ローテーションを完成させた。千賀は入団会見で、メッツを選んだ理由に「シャーザーやバーランダーという2人の存在が僕にとって大きかった」を語っている。

Adding another arm to our arsenal. pic.twitter.com/DGjrqIT4s5

— New York Mets (@Mets) December 18, 2022

さらに、ジャイアンツとの契約が決まりかけていたFA市場トップクラスの野手、カルロス・コレアも獲得。身体検査で右足首の状態に不安があることが判明したことで、現在は契約成立に向けて交渉は継続しているが、間もなく問題は解決すると見られている。

その他にも、FAとなった外野手のブランドン・ニモ、守護神のエドウィン・ディアスとも複数年契約で引き留めに成功するなど、歴史的な大補強を敢行したメッツ。ファンにとっては開幕が楽しみだが、もし優勝を逃せば「MLB史上最大の失敗」と歴史に刻まれるかもしれない。

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