この春の桜開花はやや遅め? 民間気象会社各社の最新予想 イマの標本木つぼみの状態チェック

1月後半は厳しい寒さが続いています。とはいえずっと冬の寒さが続くわけではありません。今週土曜には立春を迎えて暦の上では春を迎えます。そして、あと2か月もすれば桜の開花の便りが届きます。

まずは現状を確認…ということで、広島地方気象台が広島の桜開花を発表する基準であるソメイヨシノの標本木を見に広島市中区の縮景園へ。標本木で花が5~6輪開花すれば気象台は桜の開花を発表します。

現時点では当然ながらすぐに咲く気配はありません。つぼみはまだまだ固そうです。広島の桜開花発表の平年日は3月25日です。

1月後半になると民間気象会社から桜の開花予想が発表されます。広島の開花予想について4社の予想を見てみると、いずれも去年より開花は遅くなる予想です。うち2社は平年よりも1日遅い予想となっています。

桜は冬にそれなりに寒いと休眠打破が起こって、つぼみの生長が始まるとされています。

最近、広島の桜の開花発表が全国的に大きく注目されたのは2021年です。この年の桜の開花発表は全国で最も早い3月11日。1951年の統計開始以降でも全国で史上二番目の記録的な早さでした。

2020~2021年にかけての冬の気温を見てみると、前半は寒さが厳しい日が多く、後半はかなり暖かい日が続きました。この前半と後半で寒暖のメリハリが大きい冬でした。

ことしは極端に早くなることはなさそうです。もし平年(3月25日)より遅い開花になると、2017年以来(3月27日)となります。

中国地方の1か月予報や3か月予報をみると、気温は2月前半まで平年並みかやや低めの予想です。その後も極端に暖かくなるような予想は出ていません。ことしの桜の開花が平年並みの予想となっているのは、こうしたこの先の気温予想が反映された結果とみられます。

果たしてことしの桜の開花はどうなるのか。民間気象会社は開花発表まで予想を随時修正しながら予想日を固めていきます。それぞれ各社の予想の違いなども見ながら桜の開花に注目してもおもしろいかもしれません。

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