吉田県柔連会長を表彰 功労者、栃木県で5人目 日本武道協議会

吉田忠征会長

 県柔道連盟の吉田忠征(よしだただゆき)会長(78)が30日までに、日本武道協議会から武道功労者として表彰された。武道界では最も栄誉ある表彰と位置づけられていて、本県からは全競技を通じて5人目の選出となる。

 同協議会は柔道、剣道、弓道、相撲など武道関係10団体で1977年に発足。武道功労表彰は81年に創設され、競技の発展に貢献した人物が各競技で毎年1人ずつ表彰されている。

 これまで県内では、県なぎなた連盟発足に尽力した国学栃木教の蓮田美香(はすだみか)氏、県剣道界の重鎮小笠原三郎(おがさわらさぶろう)氏ら4人が受賞しているが、柔道では初めて。

 吉田会長は宇都宮高から東京教育大(現筑波大)を卒業して67年に高校教員に。教員時代は県高体連柔道専門委員、県高体連理事長を務め、退職後は県武道協議会会長、全日本柔道連盟全国代表者会議議長を歴任した。競技者としては八段の資格を持つ。

 吉田会長は「全国で年に1人しか表彰されない賞で光栄の至り。これからも柔道の振興、発展に微力ながら尽くしていきたい」と喜びを語った。

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