海上保安庁が初めて海上警備の訓練を報道陣に公開しました。
海上保安庁 瀬口良夫 次長
「海上保安庁の威信にかけ、海上警備に全力を尽くしてください」
海上保安庁のナンバー2も視察する中、行われたのは、広島サミットを見すえた海の上での訓練です。
訓練は、広島サミットの首脳会議場に決まっている広島市のグランドプリンスホテルの沖合で行われ、会場に近づいてくる抗議船を発見したという想定です。
抗議船に乗った男
「サミットを中止しろ! 中止しろ!」
海上保安官は巡視艇から汽笛を鳴らしながら停止を呼びかけます。しかし、船が止まる気配はなく、さらに停止を呼びかけるため、機動力が高いゴムボートも出動しました。
山崎有貴 記者
「海上保安官が乗ったゴムボートが抗議船の周りを旋回しています」
船に乗っていた男は、海上保安官に氷を投げつけてきました。これにより、男は公務執行妨害の疑いで制圧されました。
海上保安庁は、今後も周辺自治体などとも連携して訓練を重ねるということです。