女性のバイク、勝手にワゴン車へ積む男逃げる…廃品回収業だった すでにバイク65台を転売、ほかにも

川越署=川越市大字大仙波

 1都4県でミニバイク盗など66件を繰り返していたとして、埼玉県警川越署は30日、窃盗容疑で、東秩父村御堂、廃品回収業の男(62)=窃盗未遂罪で起訴=の余罪65件を確認、さいたま地検川越支部に追送検した。

 追送検容疑は2017年1月ごろから昨年10月21日までの間、さいたま市見沼区の集合住宅駐輪場など計65カ所で、駐輪中のミニバイクやオートバイなど計115点(計約142万円相当)を盗んだ疑い。

 同署によると、男は昨年9月10日午前8時25分ごろ、川越市富士見町の集合住宅駐輪場で、ミニバイクを盗もうとした窃盗未遂容疑で、同年10月26日に逮捕されていた。男が乗りつけた軽ワゴン車にミニバイクを積み込んだところ、この集合住宅に住む持ち主の女性(58)に発見され、ミニバイクを置いて逃走。女性が覚えていた軽ワゴン車のナンバーから、男が浮上したという。

 男は県内のほか、東京都、群馬県、茨城県、神奈川県でミニバイクや小型のオートバイ計65台などを盗み、神奈川県や千葉県の買い取り業者に売却していた。男は容疑を認め、「生活費を稼ぐためにやっていた」と供述しているという。

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