ドジャースが右腕ゴンソリンとの調停を回避 2年665万ドルで合意

日本時間2月1日、ドジャースは先発右腕トニー・ゴンソリンとの年俸調停を回避し、2024年まで2年665万ドルで契約したことを発表した。現在28歳のゴンソリンは、メジャー4年間でまだ1度も規定投球回をクリアした経験がないものの、昨季は自己最多の130回1/3を投げ、16勝1敗の好成績をマーク。キャリア初のオールスター・ゲーム選出を果たした。また、2020年にはワールドシリーズ制覇を経験している。今季はフリオ・ウリアス、クレイトン・カーショウの両左腕に次ぐ先発3番手を担うことになりそうだ。

ゴンソリンはメジャー最初の3シーズンで1度も60イニング以上を投げたことがなかったが、その3シーズンで合計35試合(うち27先発)に登板して10勝5敗1セーブ、防御率2.85と安定したパフォーマンスを披露。昨季は無傷の11連勝のまま前半戦を終えてオールスター・ゲーム初選出を果たし(オールスター・ゲームでは敗戦投手に)、シーズントータルでは24先発で130回1/3を投げ、16勝1敗、防御率2.14、119奪三振と見事な活躍を見せた。勝率.941は球団史上最高の数字であり、昨季130イニング以上を投げた投手のなかで防御率2.14、WHIP0.87、被打率.172はいずれも2位だった。

「ジ・アスレチック」でドジャースを担当するファビアン・アルダヤ記者がゴンソリンの2年契約の詳細を伝えており、年俸は今季が325万ドル、来季が340万ドル。2年契約で合意する前、ドジャースが今季の年俸として300万ドルを提示する一方、ゴンソリンは340万ドルを希望していたが、中間地点よりゴンソリンの希望に近い金額で合意することになった。また、今季14・16・18・20・24・28先発をクリアするごとに来季の年俸が50万ドルアップする仕組みとなっており、ゴンソリンの来季の年俸は最大640万ドルになる可能性がある。さらに、サイ・ヤング賞投票の結果に応じた出来高も設けられているという。

ゴンソリンはまだサービスタイムが3年に達していないものの、「スーパー2」で年俸調停権を取得。FAになるのは2026年シーズン終了後であり、ドジャースは少なくともあと4年、ゴンソリンの保有権がある。

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